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危険は体験してこそ価値がある


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先日の土曜日に半年ぶり、登山をしてきました。

その中で最大のピンチになり、非常に苦しい思いをしました。この経験から見える危険について書きます。

慢心ではなく忘却

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今回の経験を見ると、体力があるという部分で慢心している部分は少なく、もっと本質的に危険回避力の想像力が欠落していたと思います。つまり、冷静に考えると、半年も運動をしていないのに、晴れているからという理由で、富士山の近くで雪山を登山したわけですから、当然のごとく結果は、何かしらのトラブルになる可能性があります。

それは後からみれば、当たり前なんですが、実際の現場では、そこまでリスク管理・安全管理ができていないわけです。これは災害現場において、実際に地震などの災害起きて初めてきづくべきことと似ていると思います。危険な体験は訓練で何度かできます。全くの無駄と思われがちですが、全くそんな事がないのがわかりました。

リスクの決断力と速さ

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今回、登山途中で足が肉離れしそうなトラブルになったわけです。その1歩手前できづき、そのあと、すぐに対処したからこそ、大事にいたらず生還できたわけです。当たり前ですが、この決断と速さは、実は前に1度同じ判断ミスをして、大きな失敗をした経験がありました。このため、すぐに自己判断で、いまの状況を考えて、そのリスク管理すぐに判断し行動。結果として、最低ラインのリスクですんだわけです。

これが1歩でも遅ければ、大きな大事になり、かなりの損害、いや大損害になりました。

もし、これを他人判断でしたら、同じように失敗したと思います。ですから、危険の体験は無価値に思えて、実は非常に重要な体験と言えるのです。

逃げられない登山の良さ

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今回、登山の強さと良さを再度しりました。

どういう事かといいますと、本来、こんな危険なシーンはいくらでも普段なら回避できるわけです。つまり、いくらでも逃げることが可能です。しかし、山頂付近まで登山した場合、逃げるのは下山しかなく、元きた道をまた帰るしかないのです。この逃げられない状態は、本人の意思を強くします。

ですから、自己責任の塊みたいになり、頭をフル回転しながら、1歩1歩リスク管理をするわけです。

これは災害にも共通で、こうした状況に陥った場合、本人ができることより、責任のなすりつけあいやできない事についての、なすりつけあいに終始します。ですから、何も改善できないのです。

ですから、今回の登山で、何が大事で何が必要で、何をすべきか知ることができて貴重な経験でした。

2017年1月30日