ガムテープ・ビニール紐など
普段から家にあるので、それでいいのではないかと思われるかもしれませんが、いざというときに無いということでは困ってしまいます。あまりかさばる物でもないので普段から1つ余分に備えておく気遣いが必要です。
ガムテープは紙製のものが主流ですが、紙製のものは重ねて貼り付けることができません。日光などに当たりすぎると粘着力が著しく低下します。
なので少々金額が高いですが布テープの準備がお勧めです。
また布テープですと上に文字を書けるので、書置きの際に貼り付けたりすることもできます。集団避難所などでは名前を書いて名札代わりに使用されているところもありました。筆記用具と共に活用できます。
ビニール紐はよく新聞を束ねる時に使うようなものが一般的です。しかしとても強度が弱く、固定や様々なことには弱すぎることがあります。
ロープがあれば本当はいいのですが、ロープがない場合にはビニール紐でも編むことで強度をUPさせることができるので、防災講習などのときにしっかり覚えておくと便利です。
今回のように頻発する余震の対策にTVやタンスなどを固定しておくときにも便利でした。この時も強度を考えてしっかりと固定をするようにしてください。
ビニール紐では強度が不安な場合もあります。
ちょっとした工夫でビニール紐の強度を高めることができるので、覚えておくと良いと思います。
・三つ編みで編む・・・一番わかりやすい方法が三つ編みではないでしょうか?3本異常の紐を使用して太い紐を作ることができるので便利ですが、作るときに時間がかかるのと、ロープを3本以上にしないといけないのが大きな難点です。
・二重鎖結び(二重くさり結び、ダブル鎖結び)・・・紐を切らずに強い紐にする方法です。
効果としては1回の二重鎖結びで約2.5倍、2回で5倍の強度が作れるといわれていますが、数値に惑わされずにとにかく「簡単に強度が増す」くらいに考えておいた方が良いです。利点としてとても素早く編むことができるので覚えておくと便利です。
1、最初に輪を作っておく | 2.輪の中に入れる | 3.繰り返す |
画像では少しわかりにくいと思いますが「二重鎖結び」で検索をすると様々な情報があるので参考にすると良いでしょう。
紐の縛り方はとても沢山あってなかなか覚えられません。
そこで1つだけ覚えるだけでも大きく違いますので「もやい結び」の1つだけ覚えましょう。
一番危険なのが「本結び」「縦結び」の縛り方です。普段とても良く使う縛り方なので誰でもできると思っているようですが、実は利き手やクセで本当に結べていないことがとても多くあります。たとえばマジックなどでロープやスカーフを結んでもスッと外れてしまう結び方は、この「本結び」「縦結び」の間違った結び方の応用です。その応用のほうの結び方で結ぶと大変なことになりますので、普段から紐を結ぶときには「もやい結び」をするように心がけるといざというときに便利です。
「もやい結び」はいろいろなサイトにのっているので参考にすると良いでしょう。
コマ送りで見ることができてわかりやすいサイトです→http://trpla.nrc.gamagori.aichi.jp/kyoiku/musu/musu/slide/moyai1/index.html
ガムテープだけでなくテープ全般でのことですが貼り付ける方向で強度が変わります。
テープ面から上面への強度は非常に弱く、横面には強い効果がありますので、ちょっとした工夫で強度は変わります。
また、貼り付け面が大きければ大きいほど横方向への強度と摩擦が加わり強度が増しますので、大きく使用することがポイントになります。