マッチ・ライター
マッチ、ライターは普段家で使っているものとは別に防災用のものをしっかりと準備しましょう。
防災用は生活用のものと違い、湿ってしまっても使えるものや、長時間使えるもの、繰り返し使えるものなどの機能が強化されています。
普通のものを非常用持ち出し袋に入れておくのは商品の劣化などで破損や発火の危険がありますので、長期保管するものは、少々金額が高いですが専用のものにします。
また、煙草を吸わない家庭ではマッチやライターがないことがとてもよくあります。
有事の際には防災用ではなくても普通のライターでも便利なシーンはたくさんありますので、家庭に1つ2つは常備しておいてよいものです。
万が一災害にあってしまってマッチやライターがない場合、TVや本で紹介されているような火起こしをがんばろうとしないで、マッチやライターを持っている人を探したほうが安全です。火起こしは慣れていないと道具を作る際や起こしている最中につまらない怪我をすることがありますので、そういったことを避けるためにも、誰かに頼りましょう。
<2014年3月追記>
小さな子供がふざけて使ったり、いじっているうちに火が出ないように着火が難しい仕様になっているものやロックがしっかりとかかるようになっています。
安全の基準に沿ったものは消費生活用製品安全法に定まったということでPSCマークというものが記されています。
現在ではPSCマークが無いものについては販売を許可されていませんので注意が必要です。
このPSCマークのライターは操作が難しいことが一番の安全ポイントの一つです。それによって有事の際に使い方が分からないという事もあり得ます。
大まかにPSCマークが描かれているライターの難しい操作は 「スイッチが固くて動かしにくい」ものや「ロックがかかるようになっている」というものが多く、最近では「スライドさせつつ押さないと火が出ない」などと言う大人でもちょっと大変なものもあります。
非常用として準備していても、その時に使い方が分からないのは大変なことですから、事前に火のつけ方を、改めて勉強しておくことも大切な防災訓練の一つでもあります。
ここでは「マッチ・ライター」としてひとまとめにして紹介していますが、実際のところオススメの防災グッズではマッチのほうです。ライターは上記のような難しい操作方法があるので大変という点もありますが、構造的に少し難しくデリケートなので通常のライターでも1年くらいすると使えなくなってしまうことがあります。逆にマッチは構造がとても簡単なので、経年劣化やちょっとした湿気などに左右されづらいのが大きな利点です。
マッチといっても木でできた普通のマッチではなく、防水性のあるマッチです。「防災用」として厳しく考えなくてもアウトドア向けに発売されている500円程度の防水マッチでも状況にもよりますが頼れるアイテムです。少し高額なところですと1000円~3000円くらいのファイアースターターという火打石などもありますが、これは火を起こすものでライターやマッチのような気軽さはありませんが頼れる防災アイテムの一つです。ちょうど夏シーズンになるとホームセンターなどでアウトドアグッズコーナーがありますので一度手に取ってみてみることをお勧めします。
マッチ・ライターを準備するといっても間違った使い方をしてはとても危険です。
一番近い災害というと大雪です。雪の影響で車に取り残された人や家から出られないといった人が沢山いました。
雪や冬で一番困るのは暖を取る方法です。停電になってしまっても家で石油ストーブがあるのなら、それを使えば良いのですが石油ストーブなどの火を起こす専用の機会が無い場合に暖を取ろうと火を起こすことは大変危険です。特に車周辺や中で火を起こすのは大変危険です、また、家の中や大きな建物の中でも焚火のように火を起こすことは危険です。寒さのために暖をとるにはアルミブランケットなどの重ね着に頼るのが一番安全です。
マッチ・ライターを使うシーンはストーブの着火や調理器具の着火、屋外でのたき火での使用にとどめておきましょう。