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7月
富士山でパニック。足がつった場合の対処方法
【対処方法】
1:その場を動かない
2:リュックを下ろす
3:湿布を貼る
4:通過する登山者に、リュックを持ってもらう
5:ともかく、山小屋まで行く
6:山小屋で完治させる
7:下山道で帰る
となります。
特に、4番の通過する登山者に、リュックを持ってもらうは非常に重要です。
この件について、8合目の岩場で足がつった状態になった本人からお伝えします。
実録なので、非常に参考になります。
1:パニックなるけど、その場を動かない
まず、第一は、足が完全につったら、終わりです。
足がつる1歩・半歩手前で治療できる範囲で頑張れば、なんとか対処できます。
そのため、まずは、「危ない!」と思ったら、その場にいてください。
これは本人しかわかりませんので、判断は非常に重要です。
足がつる状態は、原因として疲労があり、もうこれ以上負荷をかけないのが原則です。
ですから、まずは、パニック状態でありますが、その場を動かず対処します。
まず、対処ですが、
・リュックをおろす
・湿布を貼る
の2つは有効です。
特にリュックをおろすはとっても大事。足に負荷があるのは、ほぼ重たいリュックが原因です。
ですから、1分でも2分でも、足の負担をかけないためにリュックは下ろす。
この措置が遅いと、一気にどんどん悪くなります。
左足がつりそうになるため、右足でカバーしたら、今度は右足がつりそうになる。
よくある事ですが、本当にこの状態になると、回復と行動ができません。
更に、両足が駄目になると、今度は両太ももがつります。
つまり、同時に4ヶ所となり、ほぼタンカーで運ぶしかない状態になります。
ですから、パニックになっているのは当然だけど、まず、その場に待機してください。
2、リュックも持ってもらい、山小屋まで行く
足がつったら動けません。
ですが、足がつっても、動かなければいけないのが、富士山の登山です。
この恐怖とパニックは本人しかわかりません。
激痛があって動けなくても、ともかく、近くの山小屋まで行くしかありません。
富士山の場合、20%近くが、とっても元気な登山者=トレランの方がいます。
この方へお願いします。
「申し訳ありませんが、この重いリュックを近くの山小屋まで持って行ってください」
となります。
恥も外聞もありません。
楽をしようとしているわけではありません。見た目は同じですが、ちょっと間違えれば「遭難者」です。
この意識をもって、なるべく早く最短のコースで怪我を回復する山小屋へ「避難」するための行動です。
「足がもうつる寸前なので、リュックを持ってください」
と、伝えましょう。
もちろん、駄目な方も大勢ですが、中には次の山小屋程度であれば、持ってもらえる方との「交渉」は可能です。
ともかく、声をかけることが一番です。
もし、これを怠れば、どんどん富士山での遭難者になります。
登山は、原理原則として、遭難者がいれば、助けなければいけないルールです。
声かけは問題ありません。
3:山小屋まで、ともかく1分でも早く着く
山小屋で回復する目的に泊まります。
声かけをして、1時間でも2時間でも、ともかく1歩・1歩、ゆっくり登ります。
足がつる状態1歩手前ですし、足がつったらその場で止まり回復。
この繰り替えしで、ともかく山小屋まで行きます。
救難者の方には、本当に申し訳ありませんが、先にリュックは目的の山小屋まで持って行ってもらってもOKです。
足がつりそうな登山者は、ともかく1歩1歩なので遅いです。
ただし、
現場は3000m級の高度です。
これは、ほぼ他の山の山頂に相当しているため、無駄な時間が一切ありません。
特に、7合目から8合目の間の岩場でなった場合、もう、遭難レベルなので、ともあく1歩1歩前しか選択がありません。
足がつった状態で、登るわけですから、ほぼ転倒するような状態です。
だからこそ、転ばず・わめかず・安全第一です。
3000m級の岩場で転べば、怪我以上の負担となります。
体験した人しかわかりませんが、絶望するだけですが、1歩1歩前のみです。
それすら出来ないのですが、出来ないと死あるのみです。
1歩・1歩前です。
岩場なので、1階段・1階段です。
本当に地獄です。
ですが、これをしないと山小屋に到着できませんので、ともかく1時間でも2時間でもかけて山小屋へ。
4:足が痙攣しはじめたら、そこが山頂としてあきらめる
富士山の登山初心者にとって、どんな状態で登山しているのがわからないのが現状です。
ですから、アドバイスをもらう人が「中級者以上」であると、全く参考になりません。
今回、通算20回位の富士山登山初心者の実録レポートです。
7月1日の吉田口の山開きに合わせて登山。
20回くらい登り、6月から登山訓練をしているのから、問題ないと判断した結果、人生での「登山経験の最大のピンチ」となりました。
過去のこの内容の遭難レベルの内容は2度目であり、パニックとなりましたが、当日、山開きのため多くの取材のプレスの方が登山していたおかげで、重たいリュックを背負い、なんとか山小屋までいくことが出来ました。
本当にラッキーです。
実は7合目最後の山小屋の東洋館で、足が痙攣しておりました。
富士山登山
荷物が重すぎて足が笑っています
ちょっとやばいです pic.twitter.com/uaLKLt03gs— 株式会社スリーズコム (@3scomnaire) June 30, 2018
本来なら、この時点で「撤退」すれば、何の問題もありませんでした。
それが、いつもの蓬莱館の山小屋へ予約を入れていたため、なんとかなるであろうと思ったのです。
これが大きな判断ミスでした。
結果、東洋館から太子館の長い岩場の最後で、足がつり、遭難レベルに。
これには、ほとほと困りました。
結果、足が痙攣したら、富士山では、そこが「あなたの山頂」としてあきらめ、山小屋避難をしてください。
富士山登山
山小屋の蓬莱館につきました
足がつって避難 pic.twitter.com/aRZLbl2Cw1— 株式会社スリーズコム (@3scomnaire) June 30, 2018
5:下山を考え、富士山登山する。足がつっても下山しなければいけません
通算20回程度、富士山登山をしているので、下山道の大変や楽さは理解していました。
ですから、どれだけ体力があれば、足がつり「未完治」であっても、下山できるか理解しておりました。
登山の最悪さは、登った分だけ下山しなければいけないことです。
今回は、最短ルートである「太子館・蓬莱館の下山ルート」を採用しました。
これは、富士山では唯一、下山道に直結できる吉田口のルートだからです。
もし、同じ道を帰るとしてら、ほぼ不可能です。
高低差がある岩場を、しっかりと踏みしめて足場を安全に確保するのは無理です。
これに比べて、吉田口の下山道は、すべて砂場であるため、踏ん張りさえできれば、足がつっている状態でも、なんとか帰れます。
永遠と続くと思われる下山道。
しかし、トレーラーが荷物を山頂まで持っていく道であるため、比較的にゆるやかな下山道。
足の負担はあるものの、登りの岩場と比較すれば、天地の負担の差。
山小屋で、ある程度、歩ける状態で、瞬間的に足がつらなければ、下山道から吉田口ルートなら帰れます。
富士山登山。
無事駐車場まで戻ることができました。
一時はどうなるかと思いましたがよかったです pic.twitter.com/NPZTxSF4vB— 株式会社スリーズコム (@3scomnaire) June 30, 2018
こんな体験は、登山初心者である登山者しかわからない状態でありますが、だからこそ、重要なのです。
ぜひ、参考にしくてださい。
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