災害時に大事なラジオは情報収集の際にとても便利なアイテムです。
どのようなラジオが防災用として活用できるか、
また、防災グッズとしてどんな機能が必要かなどをまとめました。
目次
1.災害時に使ってはいけない防災グッズのラジオ
ラジオは大まかに分けて2016年現在で
日本国内で受信ができる主流なラジオは3つの種類に分けられます。
1.FMラジオ
防災用に適しています!
一番ポピュラーなラジオです。
遠くまで電波が伝わりやすいので災害用としても使用されています。
音がAMラジオよりも綺麗なのも特徴で、音楽番組や学習コンテンツなどの番組が沢山あります。
受信機器がAMラジオよりもちょっと高額なので100円ショップでの取り扱いがありませんでしたが、最近は全体的に回路が低価格になったので100円ショップでも購入することが可能です。
2.AMラジオ
防災用には、あまり適していません。
こちらもポピュラーなラジオです。
沢山のおもしろい番組があるので主に娯楽用の番組が多く人気がありますが、電波が届きにくい性質があります。特に山間部や鉄塔や電線が放送局から受信する場所の中間点にあると受信が困難になります。
最近ではこういったAMラジオはFMラジオの電波に乗せて聞くことができるようになった「FM補完放送」ができましたが専用の機械が必要なので、あまり普及はしていません。
3.インターネットラジオ
防災で使用してはいけません!
ラジコなどが有名ですがスマートフォンのアプリやパソコンでデジタルデータを受信して聞くラジオです。
無料利用でも沢山のラジオを聴くことができるので、遠くのラジオや一部の人向けのラジオなどを楽しむことができます。最近では過去の包装までも聞くことができるので、とても便利になっています。
電波の受信はインターネット通信なのでパケット代がかかるので注意。
災害時にはみんなが連絡を取ろうと携帯電話を使用したりするので、回線がパンクしてしまいます。携帯電話のパケットと同じ回線を使用するインターネットラジオは通信の邪魔になるほか、スマートフォンなどの電池を減らす原因にもなるので使用してはいけません。
2.準備しておきたい便利な防災グッズのラジオ
防災グッズとして役立つラジオの機能として多数あるので紹介します。
*確実に必要な機能
●FMラジオが受信可能であること
*出来たらあるとうれしい機能
●電池不要タイプは便利(特にダイナモ・ハンドル発電タイプ)
●USB出力のあるもの
●FM・AM両方の受信ができるタイプ
●AMラジオをFMで聞くことができる「ワイドFM」機能
●ライトなどの機能がついているもの
●電池が使用できるもの
●防水・防滴タイプ
*注意したい機能
メンテ必須!
●電池不要で電池を入れない防災用ラジオ
電池不要タイプでも、長期間使用しないでいると充電池の劣化が起こり、再充電することができなくなるので小まめな点検が必要です。長年しまいっぱなしの電池不要ラジオは特に注意です!
機能確認!
●ソーラー充電タイプのもの
天気の悪いときには発電ができないのと、充電池劣化などによって必要な時に使用できないことがあります。ソーラー発電は充電の一種だと考え、メインは乾電池、もしくはハンドル操作のダイナモタイプが必要です。
容量確認!
●放電容量1000mAh以下のもの
ガラケーの携帯電話なら充電が可能ですが、スマートホンの場合は最低でも1500mAhの出力が欲しいところです。携帯充電を想定しない場合には不要な機能ですが、あると便利です。
3.注目の防災用ラジオ一覧
大体の相場が100円から2000円と価格帯がピンキリであります。
大まかな仕様と機能はこのような感じになるので目安としてみてください。
※価格は当店での取り扱い価格で転倒販売価格ではありません。
●100円タイプの防災グッズ用ラジオの特徴
- ポケットラジオで主にイヤホンで聞くタイプ。
- 電池は単3電池など
- 大体AM専用やFM専用
●500円程度の防災グッズ用ラジオの特徴
- スピーカーでみんなで聞くことができます。
- 受信もAM・FMラジオに対応したものが多い
- 使用電池は単3~単1とさまざま
- LEDライトがついている物が多く懐中電灯としても使用可能
●1000円台のラジオの特徴
- ハンドル充電やソーラー充電の電池以外の使用
- USBで充電をしておくことができます
- スマートフォンを充電できるような外部バッテリー機能の物は少ない。
- 受信ラジオもFM・AM・ワイドFMなど幅広く対応
- スピーカーで聞くことができます。
- LEDライトが付いたものがほとんどなので防災用として便利です。
●2000円台の防災用ラジオ
- FM・AMラジオ受信可能
- LEDライト付
- スピーカー使用可能
- USB充電、ハンドル発電での充電に対応
- スマートホンの充電が可能
4.ラジオの上手な受信方法
ラジオを受信するには周波数を合わせるだけではいけません。
ちょっとした工夫で上手に受信ができるので試してみる価値はあります。
- 天気の悪い日は雲で反射するので聞こえやすい
- 鉄の物にくっつけて受信してみる
- 周囲に高いものがないところで受信をする
- 高い物にくっつけて受信をする
- 方角を変えてみる
5.防災用だけではもったいない使いたいラジオ
前述もしましたが機械系は通電をしていないと電池や基盤の劣化が起きてしまうので注意が必要です。特に防災用としてバッグの中に入れっぱなしにしておいたりすると乾電池の劣化で液漏れが起きて使用できなくなるどころか、他の防災グッズもダメになってしまう危険があります。電池不要タイプのものだと完全放電状態になり再充電をすることができなくなるので、普段使いをしておくことがとても最適なことになります。
防災ラジオの普段使いとしてオススメの方法を紹介。
1.時計機能付の物はアラームとして使用する
いつも同じところに置いてあるという事を考えると有効的な使用方法です。
2.衣替えなどの作業の際にラジオを聴くようにする
好きな音楽を流しても良いのですが、たまにはラジオも良いアイテムです。
3.AFN放送で外国気分に
米軍基地向けの完全英語包装です。地域によっては聞くことができるので受信ができたらラッキーです。最新のアメリカの音楽やEDMなどを楽しめるし、ニュースの内容は国内のことなのでわかりやすく語学力もUPします。
4.ベリカードの収集
天気の悪い日はラジオ日和。普段とは違う外国のラジオ局が受信できたりもします。遠くのラジオ局を受信したときはラジオ局に報告をすることで「受信カード」を貰うことができます。ほとんどマニア向けですが、楽しいお宝発見です。