防災用の非常食として備えている人がいるかもしれないが、「非常食」と称していないもので非常食として使えるものがあるかどうかの検証と、実際の非常食の味見レポートを軽キャンパーがまとめてみました。
防災でもアウトドアでも簡単にいつでも食べられる食品
東日本大震災の時は「電気がない」「水が少ない」状況を体感しましたが、家庭用ガスコンロがあったので「火はある」状態でした。これは軽キャンプでも同じ状況なので、経験をもとに参考にできればよいと思います。
非常食として使える定義
個人的な見解ですが、非常用として備えておくことと実際に活用できるかは次のような点だと感じます。
- 電子レンジ不要…停電もありますが一番の調理器具である電子レンジが壊れている可能性も考える。
- 保存期間が長い…1年以上の保存期間は絶対必要だと思います。
- 調理時間が少ない…燃料の限られたときにゆっくり料理はできません。
- 食欲が湧く、栄養がある…食べられないものは困ります。
- 片づけが楽…洗い物なんてできません。
普段使いで非常食になると思われる食品一覧と検証
普段使いできるというところに注目です。意外と防災用として買う余裕もなかったり置き場に困るのでいつもの生活の中であると良いものをチョイス。
賞味期限は「スーパーで買ってきた時から見て」の状態で製造からという一般的ではない数値で記載しています。
◎レトルトカレー
賞味期限 :★★★ 約2.5年
味・食べやすさ:★★★ 好きな人が多い
調理 :★☆☆ 注意が必要
カレーは子供も大人も大好きな国民食の一つ!
それに食欲がないときでも香りで食欲を増すのであると便利。
しかしレトルトカレーにも2つのパターンがあって非常用などとして保存しておきたいものは「常温で食べることができるタイプ」のほうが便利。
後ろの調理方法をみると「温めず、そのまま…」と書いてあるものは常温でも油が固まったりしないタイプなのでおいしく食べることができます。
基本的に子供向けカレーはお弁当でのニーズもあるので常温可能なものが多いので、あると便利。
ただ問題なのは食べ方です。
ライスがない!
普通は「防災用アルファ化米」など準備していることはないと思うのでカップラーメンに入れたり、ロングライフパンなどにつけたりして食べれば十分おいしくいただくことができる。
ごはんにかけて食べると洗い物も大変なので「カレーライス」としては無理。
×お菓子のカンパン
賞味期限 :★☆☆ 約1年
味・食べやすさ:★☆☆ 若者向け
調理 :★★★ お菓子感覚
非常食=カンパンというイメージがありますし、スーパーでもよく見かけるのはこの袋タイプ。
缶入りのものは本当に非常食なので賞味期限が3年以上もありますが、
こういった袋タイプは賞味期限が1年!
完全に嗜好品です。お菓子です!
カリッとした歯ごたえとゴマの風味は好きな人は好き。シンプルな味なので子供にも安心。完全にお菓子です。
その前に非常食でカンパンが使えるのは健康な若者だけではないでしょうか?
固い歯ごたえとパサパサした食感は食べるにも飲み込むにも一苦労。
カルシウム強化も栄養バランスが保てない状況においては成人男性で結石経験の人にとっては難しい食べ物です。
また20%の人は「グルテン過敏症」である可能性も指摘されています。うどんやピザ、スパゲティなどを食べて胃もたれする人は「グルテン過敏症」かもしれないので有事の際に食べるものとしてはカンパンを非常食とするのはやめたほうがよいかと思われます。
普段食べるには、おいしいお菓子ですよね。
○インスタントラーメン
賞味期限 :★☆☆ 約半年~1年
味・食べやすさ:★☆☆ 若者向け
調理 :★☆☆ 調理は無理
カップラーメンではなく袋タイプのインスタントラーメンは意外と難しいところです。
普段から家においてある人も多いインスタントラーメンの袋めん。
この袋タイプのインスタントラーメンは2種類あって
1.油揚げ麺
2.めん
サッポロ一番のようなものは「油揚げめん」、ラ王のようなものは「めん」。
「めん」タイプは調理しないと食べることができませんので防災用には向きませんが、日持ちします。
「油揚げ麺」タイプは生のまま食べることができますが、賞味期限が半年ととても短いのが難点です。
油揚げ麺は袋の上からたたいて割って、そのまま食べると薄い塩味で病みつきになるようなおいしさです!
ちょっと味が薄いな…と思ったら粉末スープを少し振りかけて食べることもできます。
一袋で結構おなか一杯になるので、アリです。
余ったスープはお湯を注いでスープとして楽しむこともできるので、使い方次第で楽しめます。
昭和時代の高級でちょいわるなオヤツだっだなぁ…
薄い味だけどコクがあって、意外とお菓子よりも好きだったりもする
まぁ当然だけど腹持ちはいいよw